Numb - Christmeister

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Released Year:1989

Record Label: Lively Art

 

Track Listing

​  1.Dead Inside

  2.Cash

  3.Bliss

  4.Balance Of Terror

  5.Eugene

  6.Frantic

  7.What

  8.Christmeister

  9.Flesh

 

 カナダのエレクトロ・インダストリアルユニットの2ndアルバム。私もまだゲットできてないんですが​、このアルバム発表後に出したシングル(#3のリミックス3曲+未発表曲1曲)をボーナストラックに収録したものがMetropolisから再発されているので、これから買う方はそちらを入手することをお勧めします(上のジャケと曲目はオリジナル盤のもの)。

 

 このアルバムでは、前作でヴォーカルを担当していたSean Stubbsが抜け、代わりにBlair Dobsonが加入しています。この人のヴォーカルは暑苦しくかつ粘着質にネチネチ絡みつくというなかなか特徴的なもので、最初は1本調子過ぎるかな~なんて思ってたんですが、気がついたら病み付きになってました。特に#5での引きずるようなシャウトの伸び方とか凄いです。さらに4文字ワードも連発。海外のレビューで彼が"Madman"と称されていたのも頷けますね。

 そんなヴォーカルに引っ張られたのか、バックトラックも一気にアグレッシブに。動的な曲と静的な曲の比率が前作と逆転した感じで、#1, 6ではハードコアパンクスラッシュメタル的な要素も導入しています。こういった点は同時期に出たSkinny Puppyの"Rabies"を思わせますが、あちらは全体的にゴシックで湿った雰囲気だったのに対し、こちらはより乾いて殺伐とした印象。ドラムの音も抜けがよくて聴いてて気持ちいいです。一方で、#4,8,9のようなノイズ中心のインストも健在。不健全で病的な空気を保っています。強いて言えば、4つ打ちのダンスビートというよりは横ノリでじわじわ攻める曲が多いのが好みの別れるところかもしれません。

 時代柄か、彼らのキャリアの中では本作が最も典型的なEBMらしい音(あくまで他の作品と比較して、ですが)に近いと思います。またそんなEBMにギターノイズを違和感なく溶け込ませる手法の巧みさは、同時期のSkinny PuppyやFLAより1歩先を行っているといえるかも。陰湿で粘着質な音を好む性格悪い方()はぜひ。

 

Pick Up!:#3「Bliss」

 ボディらしい地を這うようなシンベと、曲の上を縦横無尽に往ったり来たりするノイズが心地よい1曲。電動ドリルの音なんかもサンプリングされていて、そうした雑音を追っかけてるだけでも楽しめます。上記の通り、後にシングルカットもされました。